「星の金貨」ドラマ紹介
タイトル | 星の金貨 |
放送期間 | 1995年4月12日 - 7月12日(12回) |
制作局 | 日本テレビ |
出演者 | 酒井法子、大沢たかお、竹野内豊、細川直美、竜雷太、伊武雅刀、他 |
演出 | 吉野洋、五木田亮一、猪股隆一 |
脚本 | 龍居由佳里 |
プロデューサー | 梅原幹、佐藤敦 |
テーマ曲 | 酒井法子「碧いうさぎ」 |
平均視聴率 | 14.8%(最高視聴率回23.9%:最終話) |
「星の金貨」ドラマあらすじ
耳と口が不自由な倉本彩(酒井法子)は、北海道の診療所で共に働く医師・永井秀一(大沢たかお)に「愛している」と手話で告げる。だが秀一は東京の病院からの誘いを受け、まもなく彩のもとを去る予定だ。
東京の大病院・永世会病院院長であり、秀一の養父・永井誠一郎(竜雷太)の悩みの種は、秀一の腹違いの弟・永井拓巳(竹野内豊)。秀一が去った病院において跡取り候補筆頭だが、その人柄への評価は芳しくない。女遊びも派手で危なっかしく、拓巳が抱いた女の一人・小泉美和(田中美奈子)は拓巳に無理強いされたとの嘘を吐き、永世会病院の医師の座を手にする。
秀一は彩に、グリム童話「星の金貨」のあらすじを聞かせる。身寄りのない貧しい少女が、森で出会う貧しい子供たちに自分の物を与え続けた結果、満天の星々が金貨になって降り注ぎ、その後幸せに暮らしたという物語である。秀一は言う。その少女は自分の幸せ欲しさに、物を与えたわけではない、と。そしてその少女と同じように強く純粋な心を持つ彩の上にも、いつかきっと星は降ると。彩は秀一の言葉が嬉しい。
彩の育ての親・森岡(大滝秀治)が、急死する。森岡が秀一に宛てた遺書には、彩を少しでも想うのなら余計な同情はせず、一日も早く、出来るだけ冷たく東京に戻って欲しいと書かれていた。
しかし森岡の目論見よりも遥かに、秀一の彩への想いは強いものだった。東京行きの飛行機に搭乗する直前、秀一は見送りに来た彩に「すぐ戻るから結婚しよう」と手話で伝える。
想いを確かめ合った二人に、試練が訪れる。
東京に着くや否や、秀一はエスカレーターを急ぐ女性・結城祥子(細川直美)の転倒に巻き込まれ、頭を強く打ち付ける。
秀一の容態は一体どうなのか。東京に戻った秀一と拓巳はどう絡んでくるのか。そして彩の秀一の婚約は、最後に実を結ぶのか。
強く純粋な心を持つ人たちの、かけがえのないラブストーリーです。
「星の金貨」ドラマのみどころ
酒井法子の圧倒的な演技から目が離せません。
すべての会話を手話で行う難役ではありますが、だからと言って決して手先だけで芝居しているのではなく、口から発する言葉以外の全てで芝居しています。熱量が素晴らしいです。
また劇中では声を発することのない酒井法子が主題歌「碧いうさぎ」を歌っているのも、演出上のアクセントになっています。
切ない歌詞は50人ほどのコンペで選出された、牧穂エミによるこのドラマのための書き下ろしです。コンペの際は、このドラマの内容と、劇中で紹介されるグリム童話の内容に見合う歌詞をそれぞれ提出したそうです。完成した「碧いうさぎ」の歌詞は、牧穂がコンペ用に提出した2作の歌詞を合わせたものとされています。
なお、劇中に登場するグリム童話「星の金貨」というタイトルは架空のもので、実在する童話のタイトルは「星の銀貨」です。紹介されるあらすじも「星の銀貨」のものです。
このドラマ一つでこれでもかと能力を見せつけている酒井法子さん。
色々ありましたが、今後の活躍もまだまだ期待したいです。